スキルアップ講座

VOL.19睡眠時間を削ることの愚かしさと、成功者のウソ

VOL.19
今回からは、疲れという現象との向き合い方…
すなわち、毎日使える効果的な回復法についてお話していきます。

前回では、疲れの種類についての概要と
3種類の回復法についてお話してきました。

【1】睡眠の質を上げる

【2】感覚を癒やす

【3】不安を書き出す

第三章では、この3つの回復法について
一つ一つを掘り下げていきながら
より実践的にお話していきます。

まず、少し前回の講義から引用して復習します。

#3つの疲れの種類「体」「心」「神経」

疲れの種類には「3つ」があると言われています。

それは、「体」「心」「神経」

この3つの疲れです。

ですが、この3つの疲れによって
「脳」が疲れることはありません。

また、本来は集中力が低下することもないのです。

#脳は疲れない

ただし、脳は「疲れた」と思い込んでしまう
ということはお話しました。

作業後の疲れや、運動後の疲労感を
「脳の疲れ」だと思いこんで
集中力を阻害してしまうことがわかっています。

#ウィルパワーの消耗を回復することで脳疲労を回復する

そこで、
「体」「心」「神経」

この3つの疲れを適切に取り除き、
かつウィルパワーをしっかりと回復させること。

これが大事というわけです。

#睡眠不足は、脳が酔っ払っている状態

そして、疲労対策の中で最も最初に着手すべき
回復法が、「睡眠」です。

逆に、この睡眠を欠かしてしまった時
どうなるのか?

睡眠不足状態の脳は、アルコールで酔っ払っているときと
同様の状態になっている、と言われています。

さらに、睡眠時間が6時間未満の時
人の神経や感覚は鋭敏になり
外部からのストレスに過剰反応してしまいやすくなります。

すると、集中が長続きしなくなってしまうというわけです。

#「徹夜」は集中力の天敵

このことからも言えるように
集中力と最も相性の悪い行為が
「徹夜」です。

一夜漬けや追い込みの時
睡眠時間を削った経験は
誰しもあるかと思います。

ただ、そういった気合と根性で
一夜漬けの作業や勉強に耐えることは
実は質の高いアウトプットにはつながらない、とされています。

なぜなら、脳のメカニズムに反しているからです。

#脳は忘れるようにできている

ドイツの心理学者エビングハウスが
計測したところによると
人は記憶したことの4割以上を20分で忘れる
という結果が明らかになりました。

また、1日経つと
その7割以上を忘れてしまいます。

徹夜の試験勉強で
覚えたことの大半は
脳から消えていくのです。

さらに、睡眠不足で集中力が低下してしまいます。

つまり、徹夜や一夜漬けに頼った作業スタイルは
あまり効果的ではない、ということが
現代の脳科学では言われています。

#メンタルヘルスでも必ず聞かれる睡眠

うつや気分の落ち込みを経験した人が
心療内科や精神科に行く時
医師からかならずといっていいほど聞かれるのが

「睡眠時間はどれくらいですか?」
「何時に寝ていますか?」
「寝付きはいいですか?」

といった「睡眠」に関わることです。

というのも、急激な気分の落ち込みや
突発的なストレスなどの多くには
「睡眠不足」が背景に存在しているからです。

気分が不調…
元気が出ない…

その場合は、部屋の電気を真っ暗にして
整った清潔な寝具を使い
しっかりと眠ること。

眠るというのは
ある意味、基本にして究極の回復法です。

日常が辛いという場合は
一度睡眠を改善することから始めてみては
いかがでしょうか?

私達の人生の1/3は寝て過ごすのです。

「睡眠は人生を変える」

といっても、決して過言ではありません。

#短眠と成功

世の中の成功者の中には
「睡眠時間を削ることで成功した」
「寝る間も惜しんで仕事した」
ということを述べる方が非常に多くいます。

実際、そういう逸話はインパクトがあるし
「根性がある」ということをわかりやすく示す
エピソードでもあります。

たしかに、私も下積みの頃は確かに
「そういう時期」があったことは否定しません。

当時は、少しでも隙間時間があれば
数分単位で睡眠を取り
ギリギリの意識状態で仕事し
副業で結果を出すためにコツコツと作業していました。

ただ、見習って下さい、とは言いません。

ここで私が警鐘(けいしょう)を鳴らさないといけないのは
睡眠時間の適性は
個人(遺伝的個体差)によって違う、ということです。

必要な睡眠時間は、その人によって違う。

つまり、ある人は睡眠時間を削っても平気かもしれません。

ですが、彼らを見習って
あなたが睡眠時間を削ることは
望ましい結果を生まないかもしれない、ということです。

#「成功するやつは、みんな睡眠時間を削って努力してきたんだ!」

とかいう上司や成功者がいたら
自分の成功体験を人に押し付けるタイプの指導者なので
距離を起きましょう。

(あるいは、あなたを労働搾取しようとするタイプの人かもしれません)

あなたが、その彼と同じ才能・素質・条件のもとでない限り
その人から教わっても結果は出ないでしょう。

ただし、彼らから学ぶべきものがあるとしたら
それだけ作業時間を取るために彼らは努力したんだ
という「精神性」です。

しかし、「睡眠を削る」という「手段」まで
真似ることは必ずしも必要ではありません。

私達が磨くべきは
「短眠」ではないのです。

実際、アインシュタインは
一日12時間以上眠るロングスリーパーでした。

成功するには、睡眠時間を削る…

という必要は、「ありません」。

#「成功する人は、みんな●●●を持っている」

ただし、私が彼らに習って
言えることがあるとしたら、こうです。

「成功する人は、みんな集中力を持っている」

ということ。

この講義の本題とも呼べることですね。

睡眠時間を削って
幸福度を下げて
苦しい気持ちで
注意散漫の中作業するよりも

しっかりと
心身の疲れを適切な睡眠時間で取り除き
高いパフォーマンスで
集中力を発揮するほうが
よほどスマートです。

※ただし、「寝すぎ」もまた
パフォーマンスを下げてしまうのでご注意ください。

#まとめ

今回は、寝ることの重要性と
集中力との関係について。

そして、睡眠時間を削ることの
弊害などについてお話してきました。

次回からはより具体的に
睡眠の質を高めるための具体的な方策などについて
お話していきます。

それでは、また次回に!
 
 

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